目隠しフェンスの選び方は?エクステリアのプロが教える施工時のチェックポイント!

目隠しフェンスの選び方は?エクステリアのプロが教える施工時のチェックポイント!
もくじ

目隠しフェンスの目的は?

道路を歩く通行人や隣地からの目線が気になる場所ってどうしてもありますよね。もしくは、道路に置かれたゴミ置き場を隠したいなど、目隠ししたい箇所のご希望は千差万別です。隠したい部分を手軽に隠せる商品として、「目隠しフェンス」があります。

普通のフェンスと目隠しフェンスは何が違う?

ブロック上に設置するフェンスを、目隠しを基準に大別すると、大きく3種類に分けることができます。

①普通のフェンス

形材フェンスや、鋳物フェンスなど、格子の隙間の広い、一般的なフェンスです。境界を明示する目的で、もしくは、高低差のある部分の「柵」として、使用されます。

②目隠しフェンス

格子の狭い(or 格子の無い)フェンスです。目線の気になる箇所や、隠したい部分の前に使用します。

③メッシュフェンス

一番安いフェンスです。境界の明示をする際に使用します。一般的には、表面は見栄えを良くするために普通のフェンス(or 目隠しフェンス)を設置して、建物裏をメッシュフェンスを建てる納まりが多いです。

②のブロック上に設置する目隠しフェンスには、強度上、施工できる高さの上限があります(メーカーによって異なりますが、製品としての目隠しフェンスを基準に考えると、LIXILはH1400まで、三協アルミ社はH1200まで、YKKAPはH1600まで、TakashoはH1200まで、四国化成はH1400までです)。

もっと高い目隠しが欲しい場合は、地面に独立で太い柱を建てて、そこに目隠しフェンスを2段・3段取り付ける形が一般的です。もしくは、地面に独立で建てた太い柱に対して、板を一枚づつ施工する形もできます。

目隠しフェンスを選ぶ時の3ステップ

目隠しフェンスを選ぶ時の3ステップ
  1. 高さを決める
  2. 位置を決める
  3. 素材を決める

順番はどこからでも良いのですが、目隠しフェンスを決定する上で、上記1~3に関して、検討が必要です。

①高さを決める:最適な高さは?

どこの目隠しをするのか、何を隠したいのか、どの様なシチュエーションなのかによって、目隠しに必要な高さは変わってきます。

どこからの目隠し

どこを基準とするか
  1. 道路からの目線(下からの視線)が気になる
  2. 隣地の庭からの目線が気になる
  3. 隣地建物の1Fからの目線が気になる
  4. 隣地建物の2Fからの目線(上からの視線)が気になる

どこを基準とするか

どんなシチュエーションを隠したい
  1. リビング(例えば、設計GL+550←ハウスメーカーによって異なります)
  2. 庭のテラス(例えば、設計GL+350←現場によって異なります)
  3. 庭(設計GL±0)

どんなシチュエーションを隠したい

何を隠したい
  1. 立った状態での目線を隠したい(床面からH1600)
  2. 椅子に座った状態の目線が隠れればいい(床面からH1200)
  3. 床に座ってくつろいでいる状態の目線が隠れればいい(床面からH800)

何を隠したい

  1. 人の視線
  2. 隣地の既存物
  3. 道路のゴミ置き場

目隠しの高さを決定する為には、上記A~Dを複合的に考えて、高さを決める必要があります。

②位置を決める:目隠ししたい範囲に応じた配置

目隠しする範囲を決めます。どこを隠したいのかを考慮する際、意外に忘れがちなのが、斜めからの視線のカットです。例えば、リビングの窓前の目隠しを行うとして、窓の長さでの目隠しだと、実際には、斜めの位置からは丸見えです。窓より長く目隠しフェンスを設置する、もしくは、左右に高木などを植え、植栽と絡める形でうまく魅せる形での目隠しをするなども可能です。とはいえ、目隠しフェンスはコストがかかる為、ご予算と相談しながら範囲を決定します。

③素材を決める:用途とデザイン性に応じた素材選び

目隠しフェンスの素材ですが、アルミ、木樹脂、天然木、ガラスと種類があります。それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。

アルミ形材

目隠しフェンスとして、最も一般的な素材です。

メリット
  • 施工後のメンテナンスが楽
  • 建物のサッシや、玄関ドアと同じメーカーで色味を揃えることで、統一感のある現場を造ることができる。
  • 色んなメーカーから、様々なデザインが出ている。
デメリット
  • 既製品の為、融通が利かない。
  • デザイン上の制約にも繋がる。

木樹脂

人工木デッキ上の目隠しとして使われます。また、庭でナチュラルな雰囲気を演出したい時、天然木のコスト面やメンテナンスの煩わしさを考慮して、天然木の代わりによく用いられます。

メリット
  • 施工後のメンテナンスが楽
  • ナチュラルな雰囲気を演出できる。
  • 人工木材の素材として、再生材を利用している為、環境に優しい
デメリット
  • 天然木に比較すると、安っぽく感じる。
  • アルミと比較すると、紫外線劣化などが気になる。

天然木(ハードウッド)

天然木(ハードウッド)の目隠しフェンスは、ナチュラルな雰囲気を演出したい時、他の素材とは異なる魅力を持っています。

メリット
  • 天然木の持つ優しい雰囲気、本物素材の高級感を演出できる
  • ナチュラルエクステリアにベストマッチ
  • 経年変化も楽しめる
  • 現場施工の為、ある程度自由に設計できる。
デメリット
  • コストが高い
  • 使用初期など、樹液(灰汁)が発生する
  • 細かい納まり等、工業製品の様にはいかない。
  • 仕様が無い為、耐風圧強度などの目安が無い。

ガラス

ガラス製の目隠しフェンスは、Takasho社のビュースルーフェンス、マットガラスが該当します。目隠し性能と併せて、強化ガラスの持つ重厚感・高級感が独特のカッコ良さを演出します。

メリット
  • 他の素材では演出できないカッコ良さ
  • 本物の強化ガラスを用いることで、重厚感・高級感が演出できる
  • 空間演出の中でのさりげない目隠しができる。
デメリット
  • 目隠しフェンスとしての高さを求める方には不向き
  • コストが高い

目隠しフェンスを選ぶ時・施工する時の注意点

目隠しフェンスを選ぶ際、施工する際のポイントをまとめてみました。

リビング前の目隠しフェンスは圧迫感に注意

リビング前、目線が気になると思って、背の高い目隠しフェンスを設置した所、 圧迫感を感じた…。

目隠しフェンスだけでなく、植栽や構造物をうまく組み合わせて全体を魅せることで圧迫感を軽減することができます。この辺りはプランニングとも関わってくるため、お打合せの際、ご提案させて頂きます。

目隠ししながら明るさを確保する

目線が気になると思って、完全目隠しのフェンスを入れたところ、空間が暗くなってしまった…。

目隠しフェンスを選ぶ際、スリットの幅や、光を取り込む素材など、採光性に関しても考慮しながら選ぶことをオススメします!

LIXIL社の2021年度版のカタログでは、目隠し率・採光率・通風率が掲載されている為、これを見ながら、妥協点を考えてみると良いです。

目隠ししながら通気性も確保する

目の詰まった目隠しフェンスにしたら、強風の日怖い…。

風の強さなどの条件は、家が建っている土地によって変わってくるため、現地を確認しないと一概にはお伝え出来ません。敢えて書けば、例えば、家の前に風の吹き抜ける場所(広い畑、道路、公園、海岸など)が広がっている場合、通風率の悪い目隠しフェンスはオススメしません。ある程度、風通しの良いフェンスを選んで、場合によっては、柱の本数を増やすことをオススメします。この辺りもプランニングと関わってくるため、お打合せの際、ご提案させて頂きます。

まとめ

目隠しフェンスといっても、様々な素材があり、また、色々なメーカーから発売されている為、一括りにまとめることは難しいです。また、土地条件など、施工条件も変わってくるので、打合せの際、ご相談頂くことが重要です。その上で、以下のことを気にしてみてください。

  1. 何を隠したいか、どこが気になるか【範囲の決定】
  2. どんな雰囲気を演出したいか【素材の決定】
  3. 光と風通しについてはどう考えているか【詳細の決定】
  4. コストに関して【範囲の決定・素材の決定】

目隠しフェンスは、普通のフェンスに比べてコストが高いです。施工条件によってコストが変わる為、一概にはお伝え出来ませんが、ご予算についてもお伝えいただければ、素材の決定・範囲の決定の際、役立ちます。

目隠しフェンスの選び方は?エクステリアのプロが教える施工時のチェックポイント!

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