犬を飼われている方は、休みの日にドッグランに行かれたりもするでしょう。有料のドッグランや公園で、思いっきり自由に走り回っている愛犬を見ていると、見ているこっちまで楽しくなってきます!
しかし、休みの日に外に連れ出すのがめんどくさい、車に乗せるのも大変、費用も意外にかかる…。
いっそのこと、家にドッグランがあればいいのに…。
そんな愛犬家の皆様の内なる声にお応えして、いくつかポイントなどをまとめてみました。
庭にドッグランを作るメリットは?
庭にドッグランを作ることはメリットだらけです。
- ドッグランに連れていく時間・労力の節約ができる。
- 有料ドッグランの費用の節約ができる。
- 犬の運動不足を解消でき、ストレスの軽減、病気の予防になる。
- 犬好きの友人も呼べる空間ができる。
庭にドッグランを作るなら“床材選び”が重要!
ドッグランを作る上で、様々な床材を選ぶことができます。 それぞれの特徴をまとめてみました。
天然芝
ドッグランを作る上で、一番最初に考える床材は天然芝ではないでしょうか。
『広い芝生の庭』素敵な空間に思えますよね? 芝生のドッグランにも、メリット、デメリットがありますので、まとめてみました。
天然芝のメリット
- 初期費用が安い。
- 柔らかい為、犬にとって負担がかからない。
- 多少凸凹になったり、引っ掻いてしまっても、修正ができる。
- 芝が張ってあるだけで、空間が綺麗に見える。
天然芝のデメリット
- 芝刈り、雑草撤去など、継続的なお手入れが必要になる。
- 穴を掘ったりなど、凸凹ができる可能性がある。
- 冬場は枯芝になる(高麗芝などの場合です)。
- 日陰では生育不良になる。
人工芝
天然芝と並んで、よくお問合せ頂く内容が人工芝です。 ローメンテナンスで、年中、綺麗な緑を楽しむことができます。
近年人気の人工芝ですが、メリット、デメリットがありますので、 一覧にしてみました。
人工芝のメリット
- ローメンテナンスである。
- 冬場でも緑を維持できる。
- 穴を掘ることが出来ない為、身体が汚れにくい。
- 近年の人工芝はすごくリアルで、綺麗な空間を作れる。
人工芝のデメリット
- コストが高い。
- 人工芝には寿命がある。一般の使い方で10年程度だが、愛犬を走らせると摩擦により、寿命がもっと短くなる。
- 不陸が出てしまった場合、調製が難しい。
- 素材の特性上、夏は暑い。熱中症に注意が必要。
ウッドチップ
ウッドチップの敷かれたドッグランもあこがれますよね。庭を歩くと、森林の香りに包まれる、そんなドッグランです。メリット、デメリット、まとめてみました。
ウッドチップのメリット
- ヒノキやヒバ、スギなど、天然木の爽やかな香りに包まれ、森林公園にいる気分を味わえる。
- 殺菌効果、消臭効果がある為、排せつ物の臭い対策にもなる。
- 雑草を生えにくくする効果もある。
- 見た目が綺麗になる。
ウッドチップのデメリット
- 費用がかかる。小型犬で厚み5cm程度、大型犬や雑草対策としては厚み10-12cm程度が必要になる。
- 短いスパンでの遣り替えが必要になる。環境にもよりますが、5cm厚だと1-2年程度で土に還り、10cm厚だと2-3年程度で土に還ってしまう。
- 木のトゲが肉球に刺さる危険性がある。
- 風で飛ばされる。
バークチップ
ウッドチップを検討される方は、バークチップのドックランも検討されるかと思います。
バークチップとは、アカマツやクロマツの樹皮です。
ウッドチップより一粒づつが大きく、色合いも落ち着いていて、高級感がある見た目となります。メリット、デメリットをまとめてみました。
バークチップのメリット
- 空間に高級感が生まれる。
- ウッドチップより、トゲが刺さりにくい。
バークチップのデメリット
- 価格が高い。
- 定期的に入れ替えが必要になる。
- 風で飛ばされる。
庭にドッグランを作る時に必要になる設備
ドッグランの床材が決まったら、必要となる設備も考えてみましょう。
これがあれば、完璧!あなたの庭をドッグランに変える設備5選!
フェンス・柵・扉
フェンス・柵は必須です!これが無いとドッグランとして成立しないと言っても、過言ではありません。
逆に言えば、適切なフェンス・柵を準備することで、ノーリードで犬を放すことができ、一気にドッグランらしくなります。
フェンスは、いかにもドッグランなメッシュフェンスでも良いですが、せっかくの庭ですので、目隠しになるタイプの物やオシャレなフェンスを検討してもいいかもしれません。
また、飼っている犬によっても、フェンスとしての必要な高さが異なるので(小型犬でしたら、H1.0程度で対応できますが、大型犬はもっと高いフェンスが必要になります。
個体差にも考慮する必要があります)、充分な高さと強度のあるフェンスを計画しましょう。
また、出入りの為の門扉も必須です!
水栓設備
ドッグランを作る上で、水栓設備は必須です。例えば、遊んで、汚れてしまった愛犬を、庭で洗うことができます。
新築前(建物の計画段階)のお客様でしたら、混合水栓も含めて検討することをオススメします。混合水栓にすることで、庭でもお湯を使うことができます。
しかし、給湯器との接続が必要になりますので、ハウスメーカーや工務店による準備(工事)が必要になります。
水飲み場
走り回って疲れた時、暑いときなど、水を飲める場所を作ってあげましょう。
休憩場所(日よけスペース)
特に、直射日光は過酷です。屋根のある部分を用意して、日陰になる部分を作ってあげましょう。
また、庭に屋根があることで、雨も防ぐことができます。
ドッグランですので、もちろん愛犬ファーストですが、飼い主もくつろげる場所として準備することで(例えば、タイルテラス+テラス屋根を施工して、テーブルやイスなどを置く)、家族団らんの場としても利用できます。
トイレスペース
屋外専用のトイレの位置も決め、市販のトイレを置いてあげると掃除が楽になります。
庭にドッグランを作る時の費用目安
- 外構業者に依頼して、庭にドッグランを作る費用目安 30万~150万円程度
- DIYで庭にドッグランを作る費用目安 10万~30万円程度
費用ですが、目安程度にお考え下さい。ドッグランの規模も内容も異なりますので、 明確にはお伝え出来ません。
例えば、初回のドッグランを業者で作ってしまい、後からメンテナンスする部分(ウッドチップを足す、芝生の補修等)をDIYで行うなどすることで、ランニングコストをお安くすることも可能です。
ドッグランはDIYでも作ることができる?
ドッグランに何を作るか、また、こういった作業が好きかどうかにもよりますが、ドッグランをDIYで作ることはできます!
しかし、シッカリとしたフェンスを施工したり、テラス屋根を作ったりなど、DIYだけで作るのは難しい部分もあります。
庭工事にかかる部分は外構業者を利用して、ウッドチップを敷くなど、簡単な部分をDIYでコストを抑えてみてはいかがでしょうか。
庭にドッグランを設置するときの注意点
犬種によって、必要なフェンスの高さも変わってきます。また、犬ごとに性格も異なりますので、愛犬の気持ちになって、何が必要かを考えてみると良いです。
まとめ
お庭にドッグランを作ることで、愛犬の健康と家族の団らんの場を実現できます。
特に、使っていないお庭があるお客様は、是非、検討してみてください。