人気の人工芝、DIYで施工する?それともプロの業者に依頼する?

今、人気の人工芝~DIYで施工する!?

今、人工芝の人気がすごいです!

私の会社にも、お問い合わせをよくいただいています。新規で入れられるお客様も、天然芝から人工芝に乗り替えられるお客様もいらっしゃいます。

今回の記事では、芝のそれぞれの特性をまとめてみました。

もくじ

人工芝と天然芝

人工芝

人工芝の写真

最近の人工芝はすごくリアルです。芝生の色も数色の色が混ざっていて、よじれた枯芝を入れるなど、天然芝に近いクォリティーで再現されています。

そして、メンテナンスフリーが人気の秘訣です。

実際には、メンテナンスを行った方が人工芝の耐用年数を上げることができるため、キチンとしたメンテナンスを行うことをおすすめします。

それでも、天然芝に比べると、メンテナンスにかかる労力は非常に軽くなります。人工芝の下には防草シートも入れているため、雑草対策も十分です。

ただし、金額は天然芝に比較すると、格段に高いです

天然芝

天然芝の写真

人工芝に比べると、非常に安価に工事をすることが可能です。

芝生に座ってゆったり過ごすなど、憧れではないでしょうか。

ただし、芝生を上手に育てるのは、植物の中でもトップクラスの難易度です。ある程度、綺麗に生育させるなら、毎週芝刈りを行うことが必要です。

芝刈りのとき、建物の基礎際など、バリカンが入らない部分はハサミで地道にカットする必要があります(余談ですが、高級芝の「TM9 ティーエムナイン」という品種でしたら、芝刈りの回数が少なくて済みます)。

また、毎年、春になると芝生の生育を促進させるための目土をかぶせないといけません。芝生の間に雑草が生えてきたら、地道に抜くことも必要です。

サッチ(枯芝)の除去作業も一苦労です。根付くまではこまめな水やりが必要になるなど、結構手間がかかります。

人工芝のメンテナンス、耐用年数について

人工芝のお手入れ

掃除機を使った丁寧なゴミ取りのほか、デッキブラシや竹ぼうきなどを用いて、寝てしまった人工芝のパイル(芝生部分)を立ち上げるなど、定期的にお手入れを行うことで耐用年数を伸ばすことが可能です。

天然の芝生に比べると格段に手間はかかりませんが、ある程度のお手入れは必要です。

人工芝の耐用年数

商品によって異なるため一概に言えませんが、屋外使用で5~10年程度が一般的です。

この年数は人が歩き回ったり、犬が走り回ったりすることを想定した年数で、スパイクなどを使用してスポーツを行ったり、激しい摩擦を生むような運動は、人工芝の耐用年数を短くする要因となります(スポーツを行う上での人工芝は専用の人工芝があります)。

使用環境や施工場所によって、耐用年数は変わってしまうため、目安としてお考え下さい。

人工芝の交換目安

経年変化による、パイル(芝生部分)の劣化がひどくなってきたときが交換の目安です。

例としては、人工芝のパイル(芝生部分)が擦り切れてきたり、紫外線による変色が多くなってきたとき、パイル(芝生部分)が倒れたまま、戻らないときなど。

小まめなメンテナンスを行うことで、耐用年数を伸ばすことができますので、日頃からお手入れを行っていただくことをおすすめします。

その他

人工芝の上ではバーベキューはしないでください。パイル(芝生部分)が溶けてしまいます。

DIYで人工芝!?

DIYで人工芝!?

「正面のエクステリア工事に思ったより予算がかかって、庭工事の予算がなくなってしまった……。」

「天然芝の庭に憧れていたけれど、管理が不安だから人工芝にしたい、しかし予算が……。」

エクステリア工事、庭工事、また、建物を建てる上での建築工事でも、当初予定していた予算より金額がかかってしまったという話は実際、よくある話です。

そんなときの、とっておきの裏ワザとして、人工芝をDIYで敷く方法をまとめてみました。

準備するもの
  1. 人工芝
  2. 防草シート+シートピン:人工芝の下に敷きます。
  3. U字釘:人工芝と防草シートを土に固定します。
  4. カッターナイフ:人工芝や防草シートをカットするのに使います。
  5. カッターナイフ:人工芝や防草シートをカットするのに使います。
  6. ハンマー:U字釘を打ち込むのに使用します。
  7. 赤ペン、チョークなど:人工芝や防草シートを切る際、印つけに使用します。
  8. 養生テープ:人工芝の端部を押さえるなど、あると重宝します。
  9. メジャー:空間のm数を測るなど、あると重宝します。
  10. 差し金:定規です。カッターで切る際、ペンで印を付ける際、重宝します。
  11. 軍手:手を怪我しない為に必要です。
  12. デッキブラシ:人工芝のパイル(芝生部分)を起こす際、必要です。

施工前の注意点

DIYにて、人工芝を工事する上で、どこまで本格的に工事をするか程度もあると思います。

インターネット上でも、いろんな人工芝の施工方法が出ています。拝見してみたところ、中には表層の土を鋤き取って、そこに調整砂を敷いて……など、プロさながらの工事を説明されているサイトもありました。

実際に表層の土を取ったとしても、「一般のご家庭でどうやって発生残土の処分をするのか」など考えてしまいました。

今回、まとめる施工方法ですが、一般のお客様が人工芝のDIYに気軽にチャレンジできるよう書いています。無駄な道具を買いそろえてもしょうがないかと思うので、極力、ご自宅にありそうな道具を考えながらまとめてみました。

あくまでDIY向けのやり方です。プロのやり方ではないので、ご注意ください。

人工芝の施工手順(DIY)

①雑草を抜く。石やガラなどを取り除く。

雑草は抜いてくださいたくさん生えている場合は、少し前に除草剤を使用して、枯らしてから抜くと楽です。

お子さんやペットがいる場合、除草剤はよく考えてから使用してください(中には環境にやさしい除草剤もあります)。

石やガラなどがあると、ごつごつするため、また、たくさんあるとU字釘も打てなくなるため、取り除けるものは取り除きましょう。

②地盤を足で踏む。

スニーカーを履いて、地盤を足で踏んで平らにしてください(イメージとしては、踏み固める感じ)。地盤を平らにすることが、人工芝を綺麗に見せるコツです。

DIYですので、プロが持っている道具がないとしても、以外にあなどれないのが足で踏む方法なのです。裏ワザです。

③防草シートを敷く

雑草対策です。人工芝は水抜きの穴が開いていますので、防草シートを敷かないと、雑草が出てきてしまいます。

端部や桝周りはカッターとハサミで切りましょう。切る前に、赤ペンなどで印を付けてから切るとうまく切れますよ。端部を真っすぐ切りたい場合は、差し金を使用すると良いです。

差し金がない場合は、ハサミなどで、丁寧にチャレンジしてみてください。

桝はあとから点検で開けられるようにしなければなりません。桝の形に合わせて、丸く防草シートを切り抜きましょう。

防草シートを敷き終えたら、シートピンにて、土に留めてください。

④人工芝の仮置き

人工芝を仮置きします。人工芝がロールになっているタイプの場合(ほとんどの人工芝がロール状で販売されていると思います)、ゴロゴロ転がしながら、仮置きします。

人工芝を両側から引っ張って伸ばすことができるので、2人以上で工事する方が綺麗にできます。ロール状の人工芝の巻き癖が強い場合には、直射日光に当てたり、逆に巻いてみてください。

仮置きしてみて、長さを決めてから切断します。DIYですので、仕上がりを気にされないのであれば、思い切ってカットしてしまっても良いです。

きれいに仕上げるのであれば、人工芝を敷く範囲をメジャーで寸法を正確に測って(もしくは仮置きした人工芝を手前にめくって)、人工芝の裏面に差し金でまっすぐ切断用の下線を引いて、その下線に沿って、丁寧に切ります。

なかなか切りにくいので、手をお怪我されないよう慎重に作業してください。なお、人工芝のジョイント部分(2枚の人工芝のつなぎ目部分)に関しては、差し金など定規をあてて、真っ直ぐ丁寧にカットすることをおすすめします。

仮置きを続けていく際、人工芝の「芝目」を合わせるように、気を付けてください。この芝目ですが、ロールで販売されているときの巻き跡です。芝目を合わせた方が、より自然に生えている芝生に近く見え、仕上がりがきれいに見えます。

こちらも桝周りなど、あとから点検で開けることができるように、丸くくり抜いてください。桝の外形に合わせてカッターで切り込みを入れ、足で人工芝を踏んで押さえながら、桝の外形に合わせる形で、丁寧に切ると良いのではと思います。

⑤人工芝の固定

人工芝の切断が終わったら、U字釘をハンマーで叩き、固定します。U字釘の目安ですが、1mごとに1ヶ所程度です。

現場状況によって変わる部分ですので、あくまで目安としてお考え下さい。

なお、打ち込んだ際、地中の石に当たるとU字釘が曲がることがあります。そのため、U字釘は余裕を持って、多く準備しておいてください。

また、地中に埋設されている配管に間違えてU字釘を打ってしまうと、漏水したりなど、問題が起きてしまいます。特に怖いのは電気の線です。ここばかりはDIYですので、ご自身の責任で慎重に作業してください。

⑥人工芝ジョイント部分の処理

人工芝のつなぎ合わせる部分は、2枚の人工芝をピッタリと合わせてください(2枚が被らないように気を付けます)。

合わせにくい場合は、人工芝の端部のパイル部分(芝生部分)を養生テープで仮止めし、2枚の人工芝を突き合わせてから、養生テープを剥がすと簡単に据えることができます。

人工芝をピッタリ合わせたら、U字釘で2枚の人工芝に絡むように打ち込みます(イメージとしては、2枚の人工芝に対して、垂直です。U字釘の片側を1枚の人工芝へ、もう片側を隣の人工芝に打つイメージです)。これはDIY向けの簡易的な施工法です。

ほかに、2枚の人工芝の裏面をジョイントテープで留める工法もあります。こちらの方が長期的に見るとおすすめです。

⑦人工芝の芝面を起こす

最後に、デッキブラシで、人工芝の寝ているパイル(芝面)部分を起こします。人工芝を掃くイメージです。芝面を起こすことで、より自然な雰囲気を演出できます。

以上で、DIYでの人工芝施工は完成です。

人工芝、プロが工事する場合

人工芝、プロが工事する場合

DIYで人工芝を工事された場合と、プロが費用をもらって工事を行う場合の相違点について書いてみたいと思います。

下地作りからきちんと行う。

人工芝を張るための下地地盤をきちんと作ります。DIYで工事する場合、発生残土を搬出、処分することがむずかしいため、人工芝を既存土の上に工事するケースが大半かと思われます。

その場合、どうしても凸凹が出てきてしまい、長期的に見ると、人工芝が浮いてしまったり、ズレたりなどの問題が起きやすいです。

プロが工事する場合は、既存土の表層を鋤取り(すきとり)、そこに砕石や砂などを入れて、しっかりと転圧を行います。下地がきれいにできていると、表層の人工芝も綺麗に張ることができるため、仕上げも美しいですし、長期的にも問題が起きにくいのです。

初期費用はかかりますが、DIYで張った人工芝より長持ちします。

安全である。

何より大切なことは安全性です。

DIYでの工事の場合、表層の土を鋤取ることはむずかしいと思います。場合によっては、人工芝を張る地盤面に石もゴロゴロ残ったままではないでしょうか。

もしここに、上から人工芝を張ってしまうと、石は見えなくなるものの、お子様が転ばれた際、思わぬ大きな事故になってしまいます。

また、施工の際に誤って、配線配管に釘を打ってしまった……などの事態もゼロとは言い切れません。

万が一のことも考えると、プロに任せた方が安全です。

きれいに仕上がる。

プロが仕上げる場合、桝の高さなどがきれいに仕上がるように計算して、表層の土を取るなど、経験をもとに下地作りを行います。

DIYの場合、人工芝の中に桝が埋まってしまったなど、下地作りを簡素にする分、美観としての問題点も発生します。

人工芝を切る際も、パイル(芝面)部分が邪魔になるため、裏地部分のカットなど技術が必要です。慣れていないと、失敗も多々あるかと思います。

確実に、きれいに仕上げることを考えると、プロにお任せいただいた方が安心かと思います。

人工芝のまとめ

人工芝を入れることで、一年中青々とした空間を手に入れることができます。ローメンテナンスということもあり、天然芝に比べて、確実におすすめしたい商品です

また、ご予算との兼ね合い次第では、DIYでの工事を行うこともできます。

例えば、正面のエクステリアを業者で実施し、庭部分の人工芝をお客様で実施してみるなどのバリエーションも考えることができます。こう考えると、人工芝はお客様にとって、非常にありがたい商品です。

しかし、人工芝は外で使用すると熱くなります。これは、素材の特性上、仕方がないことです。

そこで、提案です。

例えば、お庭の中に屋根を付けて、シェード部分を作ってみてはいかがでしょうか?

暑い時期、人工芝が熱く感じたとしても、休むことができる部分です。また、全面を人工芝で施工するだけだと、どうしてもデザイン的に単調になってしまいます。

例えば、シェードやタイルテラス、デッキ、シンボルツリーを入れることで、素敵なガーデンを実現することが可能です。

お庭をプロに頼む意味って何だろう。

DIYで人工芝を施工することについて、このページを書きながら考えていました。

品質や仕上げのきれいさなどを問わないのであれば、確かに人工芝はDIYでも施工できる部分です。

しかし、プロにご依頼いただけるということは、全体をきれいに仕上げたり、あとあとの安心感であったり……確実性があります。また、ほかのデザインとの兼ね合いで、お客様だけのお気に入りの空間を実現できることもプロの業者のメリットなのかなと思います。

ぜひ、お庭工事を一括でご依頼いただき、人工芝だけにとどまらず、お客様だけの素敵なガーデン空間を実現していただければ幸いです。

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この記事を書いた人

デザイナーM

神奈川県海老名市にあるエクステリア専門会社(外構工事・庭リノベーション)栄和ガーデン株式会社でデザイナーを担当。社内のスタッフブログや当コラムで日々情報発信をしながら、外構工事の設計を行っています。

≪神奈川県全域対応≫
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