「家そのものは気に入っているけれど、外まわりがどことなく古く見える」
「新築時は予算の都合で外構を後回しにしてしまった」
——そんなお悩みを抱える方は少なくありません。
実は、外構リフォーム(リノベーション)を思い切って行うだけで、家全体の“印象”や“雰囲気”は想像以上に変わります。
建物そのものを変えなくても、外まわりを整えるだけで住まいの価値や満足度が大きく向上するケースも多いのです。
この記事では、実際の施工例を交えながら、外構を刷新することでどのような変化が得られるのかをわかりやすく紹介します。
なぜ外構リフォーム(リノベーション)で家の雰囲気が大きく変わるのか

家の印象を決めるのは、建物そのものだけではありません。
外構と建物はセットでひとつの“外観”を形成し、外からの印象を大きく左右します。
以前、建物サッシや外構金物を扱う某金物メーカーの担当者の方から、興味深いお話を伺いました。
「建物に100万円かけるよりも、外構に100万円かけたほうが見た目の印象は大きく変わる」というものです。
想像してみてください。
建物のサッシに100万円を追加しても、機能性は向上しますが、外観全体の見た目が劇的に変わることは多くありません。
一方で、外構に同じ100万円を投じた場合——
- ディテールにこだわることでより美しい形を追求する
- 素材のグレードを上げる
- シンボルツリーを存在感のある見映えのする樹に変更する
- ライティングを追加し、夜の景観を演出する
など、視覚的な変化がダイレクトに現れ、空間全体が一気に華やぎます。まさに“投資した分だけ印象が変わる”領域といえるでしょう。
ここでは、外構を変えるだけで家全体の雰囲気が大きく変わる理由を、具体的なポイントとともに解説していきます。
「家」と「外構」が揃って初めて、カッコいい空間が生まれる
どんなにカッコいい「家」が建っていても、「外構」がその魅力に追いついていなければ、空間全体としてはどこか残念な印象になってしまいます。
逆に、どんなにデザイン性の高い「外構」であっても、建物とのテイストがチグハグであれば、統一感のない“ちぐはぐな外観”に見えてしまいます。
結局のところ、「建物」と「外構」が調和して初めて、空間としての“カッコよさ”が生まれるのです。
外部空間のデザインという観点では、両者は切り離せない関係であり、どちらか一方だけでは成立しません。
新築時よりも“今”だからこそできるデザインがある
新築当時は、建物本体の予算配分や仕様決め、引っ越し準備などに追われ、外構デザインまで十分に時間を割けなかった方も多いのではないでしょうか。
その結果、外構工事の直前になって「外構費用をもっと残しておけばよかった」「もっと早く外構の打ち合わせをしていれば…」という後悔を耳にすることは少なくありません。
近年では、建物の魅力をより引き立てるために、新築時から外構費用をしっかり確保するケースも増えてきています。
そのため、街を歩けば「建築×外構」がバランスよくデザインされた新築住宅が目に入ることも多く、自宅の外構を見て“どこか物足りない”と感じる方もいるかもしれません。
しかし、ここでひとつお伝えしたいことがあります。
外構リフォーム(リノベーション)を行えば、カッコいい外観を“今から”でも手に入れることができます。
むしろ、実際に暮らしてみたからこそ見えてきた“生活スタイル”や“理想の使い方”を、外構デザインに取り入れやすくなるというメリットもあります。
せっかくこだわって建てた建物も、外構のテイストが合っていなければ本来の魅力を引き出しきれません。
今ある外構を見直すことで、住まい全体の価値や満足度を大きく高めることができるのです。
Before/Afterで見る“思い切った外構リノベーション”
外構リフォームには、たいへん多くの可能性があります。
例えば——
- オープン外構からクローズ外構への変更
- カーポート屋根の新設
- 植栽の入れ替え
- 壁や床材の変更
- 目隠しの追加
など、工事の内容によって空間の印象は大きく変わります。どこまで変わるかは、お客様のご希望とご予算次第です。
特に、建物のデザインに合わせて外構デザイン自体のやり替えをするのであれば、ある程度“思い切ったリフォーム(リノベーション)”が必要になります。
そこで今回は、弊社が手がけた 既存外構を大胆に解体し、デザインを一新した事例のBefore/After をご紹介します。
後からでも、ここまで空間は変えられます。
外構リノベーションが持つ“劇的な変化”を、ぜひご覧ください。
離れて見る外構リノベーション:Before/After
Before

After

旧宅の外構が残っていました。
思い切って、既存の生垣や石積、門柱、土間コンクリートなどを撤去して、建物に似合う外構にリノベーションしてみました。
横から見る外構リノベーション:Before/After
Before

After

今回の事例は、部分的な手直し(リフォーム)ではなく、既存外構を思い切って解体し、デザインから機能面まで一新する“外構リノベーション”です。
意匠性だけでなく、使い勝手や動線といった機能面も含めて、空間全体を再構築(アップグレード)しています。
新築時でなくても、ここまで印象を変えることができます。
まとめ|外構リフォームで家の印象を劇的に変える
私は建築そのものがとても好きで、街を歩く際にはまず建物のデザインに目がいきます。
そして、建築デザインの魅力をさらに引き立てるためには、やはり 「外構デザインの演出」 が欠かせません。
建物が好きだからこそ、外構とのバランスがいかに大切かを強く感じています。両者が調和してはじめて、空間全体がよりカッコよく、完成度の高いものになるのです。
記事本文でも触れたように、近年は新築時に外構へしっかり予算を割く方が増えてきました。
しかし、10年ほど前までは、ハウスメーカーの“言い値”に近い最低限の外構予算で家づくりを進めるケースが非常に多く、結果として「外構に満足していない」という声を多く耳にしてきました。
これは近年でも同様で、建物にこだわったからこそ、外構とのバランスに違和感を持たれる方も少なくありません。
だからこそ、外構リフォーム・外構リノベーションで後からでもここまで変えられる ということをお伝えしたかったのです。
もちろん、新築と比べれば解体費用が発生しますし、物価高騰の影響もあり、金物や生コンクリートなどの材料費は以前より高く感じられるかもしれません。
それでも、思い切って外構を刷新すれば、建物 × 外構の空間全体をワンランク、さらにはツーランク上のデザインへ引き上げることが可能です。
毎日目にする場所だからこそ、外構リノベーションで空間を整えることは、暮らしそのものの質を高める大きな投資になります。
思い切ったデザイン刷新で、ぜひ“理想の暮らし”を実現してみてはいかがでしょうか。
これまでとはまったく違う感覚で、住まいに向き合えるはずです。
栄和ガーデン株式会社では、図面一枚・素材ひとつにこだわりながら、建物や暮らしに自然に馴染むデザインを心がけています。
「外構をリフォームして、より気持ち良く住める家で暮らしたい」
そんな想いをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。ご要望を丁寧に伺いながら、納得できる形を一緒に探していけたらと思います。










