庭木やシンボルツリーとして人気急上昇中のオージープランツ。
今回の記事ではオージープランツの魅力と人気の理由について迫ってみました。
オージープランツとは?
オーストラリア原産の植物のことをオージープランツといいます。
オーストラリアには独特な動植物が多いです。大昔に大陸が分裂した後、他地域から離れていたことで動植物が独特な進化を遂げたのが理由と言われています。
結果的にエキゾチックで個性的な動物・植物が多く生息する土地となりました。このオーストラリア出身の植物が現在、オージープランツとしてとても人気です。
オージープランツのメリット・デメリット

最近、オージープランツの人気がどんどん高まっています。
でも、どうしてそんなに注目されているのでしょうか?
そのヒミツを知るためには、まずは「どんなメリットがあるのか」を知ることが近道です。
さらに、「デメリット」もあわせて知っておけば、実際にお庭に取り入れるかどうかを考えるときのヒントになりますよね。
この章では、オージープランツの魅力と気をつけたいポイント、両方をわかりやすくまとめてみました。これを読んで、オージープランツのことをもっと身近に感じてもらえたら嬉しいです。
- メリット1:ユニークなフォルム
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例えば、ティーツリーやアカシアのシュッとしたオシャレな葉の雰囲気。
ユーカリやグレビレアのシルバーがかった独特な色味。
ティーツリーの剥がれ落ちるワイルドな幹肌。ブラシノキやバンクシアのような個性的な花。
一言でまとめると「エキゾチック」。でも、それだけでは語りきれない――そんな独特の存在感があります。
他とはちょっと違う、写真に撮りたくなるような映えるお庭や外構をつくりたい方には、オージープランツはぴったりの選択です。
- メリット2:暑さにつよい
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近年、日本の夏はますます厳しくなっていますよね。そんな中でも、オージープランツは暑さに強い種類が多く、安心して育てやすいのが魅力です。
ただし、意外にも「水が好き」な植物が多いのも特徴。乾燥には強いけれど、ある程度の水分はしっかり必要とする種類もあります。
- デメリット1:剪定の回数
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成長が早いので、カッコイイ樹形の維持にはこまめな剪定が必須です。
剪定することで、幹もしっかりとして風にも強く育っていきます。
剪定枝を切り枝として飾ることで、お部屋の中でもオージープランツの魅力を楽しめます。
お庭の手入れが好きな方にとっては、育てる楽しみも、暮らしに取り入れる楽しみも増えるのがメリットにもなります。
- デメリット2:耐寒性と水やりの違い
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オーストラリアは国土が大きく、東と西で気候が異なります。
東海岸の品種は、日本の気候と似ている地域で育っているため、比較的育てやすく初心者にもおすすめです。
一方で、西海岸の品種は寒さに弱かったり、水やりの感覚が異なったりと、やや難易度が上がります。さらに、オージープランツ全体に共通するポイントとして、日本の在来植物と比べて耐寒性がやや劣ることも覚えておきたいところ。
東海岸の品種でも、特に寒い日は防寒対策をしてあげると安心です。
庭木やシンボルツリーにおすすめのオージープランツの仲間3選
オージープランツには、たくさんの種類があります。
今回はその中から、特に人気&育てやすさのバランスが良い「ティーツリー」「アカシア」「グレビレア」の3種をご紹介します。
それぞれ見た目や育ち方に個性があり、お庭の雰囲気をグッとオシャレにしてくれますよ。
ほかにも、ユーカリ、ブラシノキ、バンクシアなど、個性あふれる植物もあります。オージープランツの世界は奥が深くて、お気に入りを探すのも楽しみのひとつです。
おすすめのオージープランツ1:ティーツリーの仲間

ティーツリーといっても、実はいろいろな種類があります。
ティーツリーには、「メディカルティーツリー」「シルバーティーツリー」「ブラックティーツリー」など、たくさんの品種があります。
実は大きく2つの系統に分けられるのですが、今回はむずかしい分類は置いておいて、ひとまず“ティーツリーの仲間”としてざっくりご紹介しています。
木の高さ | 5-6m程度になるもの、3-4m程度で収まるものなど品種により異なる※ |
特徴 | カッコイイ樹形/オシャレな葉/爽やかな香りの葉/耐暑性あり/強健 |
育てやすい環境 | 日当たりを好む/水をとても好む/水はけの良い土地/肥料はほとんど必要なし |
必要な手入れ | 水やり/剪定など |
その他注意点 | リン酸の多い土を苦手とする(多肥だと枯らす可能性あり) |
おすすめのオージープランツ2:アカシアの仲間

アカシアにも多くの品種があります。話を簡単にするため、アカシアの仲間として書いています。
木の高さ | 5-10m程度になるもの、2-3m程度になるものなど品種により異なる。※ |
特徴 | カッコイイ樹形/オシャレな葉/耐暑性あり/寿命が短い/ 自分で肥料を造る(マメ科植物の特徴で根に根粒菌がいる。根粒菌が 窒素の生成をしてくれる) |
必要な手入れ | 小まめな剪定 |
一気に伸びて台風など強風時に倒れるなど短命な植物としても知られています。
小まめな剪定をすることで幹をシッカリと育てると強風にも強くなり、
結果的に寿命を長くすることができます(根が浅いのに樹高がでるから
強風に弱くなる)。剪定をすることで樹高の調整にもつながりますので、
最終樹高を書きましたが実際は管理次第でも変わると思います。
おすすめのオージープランツ3:グレビレアの仲間

グレビレアもたくさんの品種があります。
例えば、エンドリチェリアナ、ムーンライト、ピーチアンドクリーム・・・etc.
園芸品種として250程度あるそうです。もちろん品種によって特徴が異なります。
リゾート感溢れる葉の品種もあれば、シルバーリーフのナチュラルな雰囲気の葉もあります。わかりやすくするため、グレビレアの仲間としてまとめてみました。
木の高さ | 0.2m~8m(品種により大きく異なる) |
特徴 | 優雅でユニークな花(スパイダーフラワーとも呼ばれる)/オシャレで個性的な葉/耐暑性あり/プロテオイド根(リン酸の少ない瘦せ地でもリン酸を吸収できる←リン酸が多いと生育不良になる) |
育てやすい環境 | リン酸が少ない土地 |
オージープランツを育てるときに気をつけたい3つのこと
ここで挙げたオージープランツを育てる上で共通で気を付けないといけないことがあります。
- 水やりはしっかりと
乾燥に強いイメージがありますが、水が不足すると一気に元気をなくしてしまうことも。最悪の場合は回復しないこともあるので、水やりは丁寧に。 - 剪定はこまめに
カッコいい樹形をキープするためにも、こまめな剪定が大切。幹がしっかり育ち、長く元気に育てられるようになります。 - 肥料は控えめに
オージープランツはもともと痩せた土地に育つ植物。肥料が多すぎると逆に弱ってしまうことがあるので、少なめが基本です。
まとめ
オシャレな雰囲気を醸し出すオージープランツ。
個性的な存在感が空間を一気に華やかにしてくれるので、お庭や外構をスタイリッシュに演出したい方にぴったりです。
ただし、日本の雑木と比べると少しクセのある一面も。
水を好む、剪定が必要、多肥に弱い、耐寒性がやや低め…といった特徴があるため、育て方にはちょっとしたコツが必要です。
それでも、見た目の楽しさは格別。
剪定した枝をお部屋に飾ったりと、暮らしに彩りを加えるきっかけにもなります。
植物のある生活を、もっと身近に、もっと楽しく感じさせてくれる存在です。
オージープランツを中心にしつつ、プロテアやリューカデンドロンなどの“ワイルドフラワー”と呼ばれる仲間を組み合わせたり、アガベなどアメリカ系の植物を取り入れてみるのも相性◎。
自由な発想で植栽を楽しめるのも、大きな魅力です。
「オシャレに魅せたい」「他とは違う植物に癒されたい」「植物のある暮らしを思いっきり楽しみたい」
そんな方には、オージープランツ、とってもおすすめです!
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