「庭をくつろぎ空間にしたい」と思っている方は、きっと多いのではないでしょうか。
庭に心地よい空間があるだけで、朝の珈琲タイム、子どもやペットとのふれあい、友人とのBBQなど、暮らしの楽しみがぐっと広がります。
ただし、庭は無計画のまま作ってしまうと、せっかくの空間が持て余されてしまうことも。
その背景には、使いづらさやメンテナンスの手間といった、計画段階での見落としがあることが多いです。
後悔しないためにも、くつろげる庭づくりにはいくつかのポイントを押さえることが大切です。
庭は暮らしに寄り添う“万能な空間”

珈琲タイムやお酒を楽しむ時間、ペットと遊んだり、読書やお昼寝、植物の成長を眺めるひととき。さらにはテレワークやご近所との交流まで、庭は暮らしのさまざまなシーンに対応できる、まさに“万能”な空間です。
家族でも、一人でも、日常でも仕事でも、どんな用途にも柔軟に寄り添ってくれるのが、庭という場所の魅力です。
使わなくなる庭には理由がある
「せっかく庭があるのに、ほとんど使わないままになってしまう」そんなケースは実はとても多いのです。
でも、それにはちゃんと理由があります。
まずは「なぜ庭が使われなくなるのか?」という視点から考えてみましょう。その理由を知ることで、より使いやすい庭づくりへのヒントが見えてきます。
雑草や植物の手入れが負担になる
「雑草を抜くだけで精一杯で、使う余裕がない」そんな声をよく耳にします。特に暖かい季節は、せっかく抜いてもすぐに生えてきてしまい、なかなか手が追いつかなくなりがちです。
解決策としては、雑草対策を取り入れた設計にすること。
たとえば、一部をタイルテラスや防草シートにすることで、くつろぎスペースをしっかり確保しつつ、管理の手間もぐっと軽減できます。
また、天然芝を取り入れている場合、芝刈りが追いつかず伸び放題になってしまうと、来客をためらってしまうこともあります。
芝の手入れが大変な場合は、人工芝に切り替えることで、見た目の美しさとメンテナンスのしやすさを両立できます。天然芝派の方には、芝刈りの回数を減らせる「TM9」といった品種もおすすめです。
視線が気になってリラックスできない
隣家や道路からの視線が気になって庭でゆっくりできない…という悩みもよく聞きます。狭小地が多い神奈川・東京のような都市部では、特に多いお悩みです。
こういった場合は、目隠しフェンスや植栽で“視線を遮る工夫”を取り入れることで、安心して過ごせる空間が生まれます。
ほんの少しの工夫でも、驚くほどリラックス感がアップします。
強い日差しで長時間過ごしにくい
年々暑さが厳しくなる中で、「日差しが強くて庭に出られない」という声も増えています。人にとっても、ペットにとっても、直射日光の下では落ち着いて過ごすことは難しいですよね。
そこでおすすめなのが、日差しから隠れる空間を造ること。日陰ができることで、炎天下でも気持ちよく過ごせるスペースに変わります。
くつろげるアウトドアリビングにするには?
くつろげるアウトドアリビングにするには、いくつかの大切なポイントがあります。
なかでも重要なのが、ゾーニング(空間の使い分け)をしっかり考えることです。
管理のしやすさを意識したゾーン、周囲の視線から守るためのゾーン、日差しを和らげるためのゾーンなど、“守られた空間”を意識して計画することで、庭がもっと心地よく、使いやすくなります。
デッキやタイルテラスでくつろぎスペースを明確に

庭の一部をデッキやタイルテラスにするだけで、くつろげる空間を明確にすることができます。
広い庭なら掘りごたつ風のテラス、コンパクトな庭なら濡れ縁をベンチとして活用するなど、サイズや用途に合わせて工夫が可能です。
ガーデンファニチャーや造作ベンチを設置する

「いちいち準備しなくても、そのまま庭に出てすぐにくつろげる」そんな空間をつくるには、常設のベンチやガーデンファニチャーがとても効果的です。
思い立ったときにすぐ外へ出られる環境は、庭の使いやすさを各段にアップしてくれます。
目隠し&日よけで快適に

周囲の視線や日差しが気になると、どうしても落ち着きません。
目隠しフェンスや植栽、シェードやタープなどを組み合わせることで、プライベート空間を生み出したり、夏の暑さの中でも快適に過ごせる環境を整えることができます。
植栽を取り入れてグリーンカフェのような雰囲気に

落ち着く空間にかかせないのが植物です。植物の香りや風の揺らぎは、心を癒してくれる最高の要素。
季節の移ろいも感じられ、庭に出る楽しみが広がります。
ライトアップで夜も楽しめる庭に

照明を加えることで、夜も過ごせる素敵な空間になります。防犯対策としても有効です。
くつろげる庭の施工事例
実際に弊社で施工した庭の事例をご紹介します。
「こんな庭なら、こんなふうに過ごせそう」とイメージを膨らませていただけたら嬉しいです。
施工事例①:暖炉のあるくつろぎ空間

造作ベンチと暖炉を組み合わせた、落ち着いたテラス空間です。
日除け・目隠し・タイルテラス・植栽・ライトアップなど、庭でくつろぐために必要な要素をバランスよく取り入れました。
家族や友人と集まってお酒を楽しんだり、コーヒーを飲みながら静かに過ごしたりと、さまざまなシーンに寄り添う空間になっています。
事例②:和モダンの落ち着きある庭

雑木の美しさと天然木のデッキが調和した、落ち着きのある和モダンの庭空間。
ここで感じるやわらかな風や日差しはもちろん、夜のライトアップまで楽しめます。
新緑から紅葉へと移り変わる四季折々の変化を楽しめるのも、この庭の大きな魅力です。
まとめ
「庭でうまい珈琲を飲みたい」。
このシンプルな願いこそ、庭づくりの本質かもしれません。
庭があることの一番の魅力は、日常の中に「ホッとできる癒しの場所」があること。
庭があれば、家族や友人、ペットと過ごす時間がもっと豊かになります。
珈琲を楽しむだけでなく、お酒を飲んだり、本を読んだり、テレワークをしたりと、暮らしに“もうひとつの居場所”が生まれるのです。
そんな空間をつくるためには、「日除け」や「目隠し」、「雑草対策」など、落ち着ける空間づくりを、逆算して丁寧に考えることが大切です。
栄和ガーデン株式会社は、そんな想いに寄り添いながら、一人ひとりに合った庭づくりをご提案しています。
ぜひ、あなたの「うまい珈琲の庭時間」をかたちにするお手伝いをさせていただけたら嬉しいです。