外構・エクステリア工事の見積もりの取り方と注意点を徹底解説

外構・エクステリアの見積もりを依頼する際の注意点が知りたい!

外構工事を依頼する際、どのようなポイントを押さえて見積もり依頼をすべきがわからないという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、外構・エクステリア工事の見積もりの取り方や注意点について徹底解説します。

もくじ

外構工事の基本的なスケジュールと見積もりにかかる時間

夜を楽しむライティング

外構工事の見積もりを依頼する前に、外構工事のスケジュールや見積もりにかかる時間を把握しておきましょう。

外構工事の依頼方法

外構工事の依頼方法は、大きく分けて次の2つがあります。

① 外構専門業者を探して依頼する

メリットコストパフォーマンスが高い
要望を伝えやすい
豊富なデザインから選べる
デメリット業者の質にばらつきがある

② 家を建設したハウスメーカーや建築会社に依頼する

メリット安心感がある
業者を探す手間が省ける
デメリット費用が高くなりがち
デザインが限定的なケースが多い

それぞれにメリットやデメリットがありますので、ご自分の要望や予算に合わせて信頼できる業者を選んでいきましょう。

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外構工事の基本的な流れ

外構工事の見積もりから工事が完了するまでの基本的な流れは次のとおりです。

外構工事の基本的な流れ
  1. 外構工事業者を選定する
  2. 打ち合わせ・現地調査の実施
  3. 外構プランの作成・見積もり
  4. ご契約
  5. 着工金の支払い
  6. 工事着工
  7. 中間金の支払い(※会社によって異なります)
  8. お引き渡し・仕上がりの確認・アフターサービスの説明
  9. 完工金(残金)の支払い

着工から工事完了までにかかる日数は、実働でおよそ2週間~2ヶ月半ほどと言われています。

規模・内容・施工チームの人数・天候によっても大きく変わる部分です。特に天候に関しては、予測ができない面もあるので、あくまで目安程度にお考え下さい。

外構工事の見積もりにかかる時間

外構業者に見積を依頼してから、実際に初回プラン・見積もりが出るまでこの様な流れになっています。

外構工事の見積もりを依頼する流れ
  1. お問い合わせ・見積依頼・打ち合わせのアポイント(HPお問い合わせフォーム・TELなど)
  2. お客様と営業担当者間での打ち合わせ(ご要望確認・お好みイメージ確認)
  3. 現場調査
  4. 着想・イメージ準備
  5. 営業担当・設計担当間での打ち合わせ
  6. 建物・敷地について調べる
  7. ラフプラン準備(手描きなど)
  8. 商品調査・納まり・法令・安全面・施工性検討
  9. 内容次第で各社商材メーカーとの打ち合わせ
  10. 特注部材などメーカー見積依頼
  11. 提出用プランの作成準備
  12. 積算
  13. 仕様書準備
  14. 見積見直し、法令・安全面・施工性などの再確認・再検討
  15. 提出用プラン・積算修正(見直し・再検討で発生した修正部分)
  16. パース(イメージの3D画像)作成
  17. 営業担当・設計担当間での確認・詰め作業
  18. 必要に応じて、再修正
  19. 初回プラン完成!!
  20. ご提出・打ち合わせ

プラン準備の仕方は担当者によって異なりますが、大体このような流れとなります。

さまざまな工程を経るため、プラン・見積の提出にはある程度まとまった日数が必要です。

しかし、時間をかけることで納まりやデザインを十分検討した上でのプランニングができますし、見積もより精度の高いものを準備することができます。

デザイナー

時間をかけないと十分に練られていないプランになってしまうので、できるだけ余裕をもって考えていただくといいと思います。

プランの提出に必要な時間ですが、工事の規模・デザインの内容・特注部材の有無によっても変わってきますが、理想を言えば、打ち合わせ後1週間から10日程度でしょうか。

しかし、どこの会社も何現場も並行しながら依頼案件を進めているため、実際の提出にかかる日数は2~3週間程度が一般的だと思います。

外構工事の見積依頼時、準備が必要な2つのこと

自宅でグランピングのイメージ画像

外構工事の見積もりを依頼する際に準備しておくべきことやアイテムについてご紹介しましょう。

設計図面

外構工事の見積もりを依頼する際、ハウスメーカーからもらう配置図・レベルの記載された資料が必須となります。

これ無しでは施工範囲や土量などが不明となるため、具体的な話を聞く上で必ず用意しましょう。

また、より具体的なプランを出すうえでは、他の資料も必要となります。見積依頼時にあった方がいい資料をまとめてみました。

見積もり時に提出したい設計図面
  • 配置図(敷地に対して建物がどこに建っているか、道路や周辺環境との高低差や敷地の距離などがわかる資料)
  • 立面図(窓や基礎など高さがわかる資料。立面図があることで、CBフェンスや植栽・デッキなど、高さの検討が可能になります)
  • 1F平面図/2F平面図(内・外の関係性を検討する上で必要。窓位置、玄関ドアの位置、室外機の位置などを把握することでより正確なご提案につながります。室内からの見え方を考慮したプランの方が生活する上で断然気持ちがいいです)
  • 屋根図(屋根の形状も考慮するならば、あった方がベター。折角ですので、屋根形状も踏まえてプランニングしてもらってはいかがでしょうか)
  • 仕様書(外壁やサッシ、玄関ポーチタイルの色などのわかる資料。外構工事の色味のご提案でも必要になります)
  • パース図(ハウスメーカーで作成しているのなら、持参していただくとイメージの共有が早いです)
  • 現地案内図(新築の場合、住所がまだ登録されていないケースも多々あります。ハウスメーカーで現地案内図を作成している場合もありますので、頂けると現地調査にお伺いできます)
  • 測量図(既存物の高さを知るうえで測量図があると完璧です。しかし、必須の配置図で高さなどわかるケースが大半ですので、あった方がベターとしてお考え下さい)

事前にPDFなどでいただければ、打ち合わせ時に印刷して話ができるためスムーズです。

もしくは、資料がありすぎてわからない場合は一式持参していただければ、(事務所での打ち合わせの場合は)必要な部分をコピーさせていただくことも可能です。

建物が未完成の場合や着工していない場合でも、ハウスメーカーの資料を準備することで建物と外構デザイン双方の完成イメージを膨らますことができるでしょう。

暮らしのイメージを膨らませる

見積もりの依頼をする際に、実際に住んだ時、外構・エクステリアで何をしたいかという漠然としたイメージを膨らませておくこともとても大切です。

例えば、おしゃれにしたい、ここの部分の目線が気になる(目隠しが欲しい)、カーポート屋根が欲しい、人工芝に興味がある、子供と庭で遊びたい、昼下がりに庭でビールを飲みたいなど、具体的ではなくザックリとしたイメージを考えておくと話が早いです。

デザイナー

その際、気を付けなければいけないことは、イメージを固めすぎないことです。

イメージを固めすぎてしまうと、デザインの発展ができなくなってしまい、プロならではの独自なご提案を受ける機会を無くしてしまいます

例えば、目隠し一つとっても、目隠しフェンスで終わるのか、もしくは、アクセントウォール+シンボルツリー+ライトUPで魅せるを成立させながらさりげない目隠しを造るのかでは、ご提案内容も大きく変わります。

外構業者に見積もりを依頼する際の3つの注意点

外構業者に見積もりを依頼する際に注意したい3つのポイントについてご紹介します。

外構業者に見積もりを依頼する際の3つの注意点
  • おまかせする勇気を持つ・信頼すること(プロならではの提案をもらえる)
  • ご予算のMAX値を伝えること(ご予算に見合ったプラン・提案に近づけるため)
  • 信頼できる業者であるかを見極めること

おまかせする勇気を持つ・信頼すること(プロならではの提案をもらえる)

プロならではの提案をもらうため、要望は敢えてザックリにして、おまかせする勇気を持つことをオススメします。

ご提案の前に要望をガチガチに固めすぎてしまうと、提案もその形に添ってしまうため、結果的に頭の中で意図しているものしかできなくなってしまいます。

それでご満足いただけるなら良いのですが、土地ごとによって異なるプロならではの本気のデザイン、見てみたくないでしょうか。見たうえで違うようであれば、変更していけばいいのです。

また、ハウスメーカーからの資料を極力多く準備することも大切です。

資料が多ければ多いほど、多角的に検討した精度の高いプランができるので、結果的に良いものができます。

ハウスメーカーの図面は個人情報ですので、まずはその業者を信頼していただくことが大切になります。

要望や目的をきちんと伝えるための3つのポイント
  • 打ち合わせ前に暮らしのイメージを漠然と考える(オリジナリティあふれる提案をもらうためには、どうしたいかを明確にしすぎないことがポイントです)
  • 具体的な完成イメージの写真や画像を提出する
  • 予算も事前にイメージしておく

まずは、ワクワクしながら暮らしのイメージをしてください。その際、やりたいことや欲しいものが見えてくるはずです。そこをメモしておくと打ち合わせがスムーズに進みます。

もしSNSなどで具体的な完成イメージの写真や画像を見つけたら、スクリーンショットを撮って見せることもいいかもしれません。

もちろん現場ごとにデザインが異なるので、その通りにはなりません。例えば、シンボルツリーの雰囲気だったり、好きな空気管だったり、イメージを共有する上では良いツールです。

ご提案を進めていく上で、予算の問題は避けては通れない道です。予算については必ず聞かれますので、事前にイメージをしておくと打ち合わせがスムーズに進むと思います。

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ご予算のMAX値を伝えること(ご予算に見合った提案・プランに近づけるため)

予算をきちんと伝えることがとても大切になります。

例えば、予算を提示しないで進めていて、予算の3倍のプランが出ることもあります。予算を伝えることで、より実現可能なご提案・プランとなって帰ってきますので、是非、予算は伝えてください。

その際、オススメはMAX値の予算を伝えることです。

少ない金額で伝えると、それに見合った形でデザインも制限がある提案になる傾向があるためです。MAX予算を伝えることで、敷地に見合った最大限の提案を期待できます。

信頼できる業者であるかを見極めること

数多くある外構業者のなかにはいわゆる「悪質業者」と呼ばれる業者も存在します。

思わぬトラブルに巻き込まれないためにも、次のような特徴のある業者は注意しましょう。

こんな業者は要注意!見極める2つのポイント
  • 他社の図面やデザインで工事させてくれるなら安くしますという業者(図面盗用はモラルにかけるから施工品質も不安)
  • 支払いの全額前払いをするなら安くしますという業者(着手金があるのは一般的だが全額はおかしい

見積依頼をする上で、他の業者のデザインや図面で工事させてくれるなら安くしますと依頼してくる業者は注意が必要です。

なぜなら、他の会社が作成したデザインを流用することはニューモラルスタンダードに反する行為とされているからです。

ニューモラルスタンダードとは?
設計図面登用防止活動のこと。近年、外構工事に関わるデザイナーや設計士たちの知的財産を守る活動が活発になっている。

このニューモラルスタンダードを遵守していない業者は、悪質業者である傾向があるため、業者選びの際は注意しましょう。

一般的な外構工事の支払いは、契約時、着工時、完成時の3分割、もしくは契約時、完工時の2分割で行われます。

しかし資金繰りが厳しい業者の場合は一括前払いを強要してくるケースもあるようです。

費用を支払ったのに工事が行われないというトラブルを防ぐためにも一括前払いは絶対に避けましょう。

まとめ:外構・エクステリア工事の見積もり時の注意点

外構工事を検討されている方に知っておいてほしい見積もり時の注意点について詳しくご紹介しました。

外構工事の見積もりを依頼する際の流れや準備することを理解した上で、次の3つのポイントをおさえて見積もり依頼をしていきましょう。

外構業者に見積もりを依頼する際の3つの注意点
  • おまかせする勇気を持つ・信頼すること(プロならではの提案をもらえる)
  • ご予算のMAX値を伝えること(ご予算に見合った提案・プランに近づけるため)
  • 信頼できる業者であるかを見極めること

信頼できる業者であるかを判断する一つのポイントとして、ニューモラルスタンダードを遵守しているかという考え方についても触れました。

安心、信頼できる業者を選ぶ一つの判断材料としてぜひ覚えておいて損はないです。

栄和ガーデン株式会社では、長年大手ハウスメーカーの下請け工事を請け負っており、お客様と直接お取引する場合にも大手ハウスメーカー同等の施工品質を実現しております。

お見積を作成していく上で、現場調査、専門の設計担当による細かい作図、工事担当による納まりの検証等を行っており、丁寧な対応に定評がございます。

外構・エクステリア工事を検討している方はぜひ一度ご相談ください。

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この記事を書いた人

デザイナーM

神奈川県海老名市にあるエクステリア専門会社(外構工事・庭リノベーション)栄和ガーデン株式会社でデザイナーを担当。社内のスタッフブログや当コラムで日々情報発信をしながら、外構工事の設計を行っています。

≪神奈川県全域対応≫
新築外構工事、外構リフォーム、庭リノベーション

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